良い作品とはどんなものだろうか・・
文化祭の季節も過ぎつつある中、僕は今新しい作品を作ろうと模索している途中です。
今回は僕の思う「いい作品」について書いていこうと思います。僕自身のメモにもなっていますが、お時間があればお付き合いください。
あまり意味はないですが、僕の好きな作品をすぐ下に載せておきます。5年ほど前のものですが、今になっても学ぶことがいっぱいあります。
Robot boys semifinale - YouTube
まず、作品といってもいろいろあります。例えば、彫刻のように完成された時間変化しないもの、映画や演劇のようにストーリーがあり感情が動いていくもの、ダンスや音楽のように少し抽象的で短いもの。
この中で今僕が作ろうとしているのは、5分ほどのダンス作品のようなものだと思ってください。それを作っていく中で良い作品の条件を大事だと思うものから書いていきます。
・変化のあるもの『緩急』
5分という時間の中で見飽きないもの。つまり緩急をつけることです。あるところまでは意識的にゆっくりと動いて、その後は ササッ と早い動きをします。ずっとのんびりとした動きばかりでは見ていて退屈してしまいますし、ずっとテンポよく動いてしまうと情報が飽和して「盛り上がって、なんかすごいけど、よく分からなかったなぁ」と見ていてしんどくなるように思います。
ずっとゆっくり動くと思っていたものが ササッ と動くことに小さな驚きや快さ感じることができ、ずっと集中して見れるものになるのです。
・変化のあるもの『新しさ』
変化はスピードだけではありません。
例えば、体の動かすパーツを変えたり、使う技の種類を変えたりすることで同じように変化をつけることが可能です。同じようなパートは作らないとか、似たようなパートにするとしてもそれをする中で見せたい(強調したい)ものを変えたり、位置を考えて既視感を作らないようにするができると思います。↑一番言いたかったことです。
また、新しい小道具や別のパフォーマーを出してきたりすると、今までの流れを一度断ち切るのでお客さんが再集中できるようになるのです。
・作り手の好きな瞬間があること
何かを作るということは、自分の中で好きな瞬間をお客さんと共有する為にある、なんて言ったら過言でしょうか・・・?
「この瞬間どうよ?不思議でしょ?面白いでしょ?かっこいいでしょ?感動した?」なんて、そのような瞬間を見つけた時に、見る側としてそれ以上嬉しいことはありません。その時には本当に舞台の上の人が輝いて見えます。
それはもう、上手いか下手かに関わらず、この人頑張ったんだなぁ、いい感性してるなぁ。素敵だなぁ、と、ついドキドキしてしまいます。
具体例:音合わせ、足元の動きや姿勢、演者の交差する瞬間、テンポの良さ 等です。
・すごいことをやっている
すごいことをやっているものはやっぱり面白いです。例えば、それは技術的に難しいものかもしれないし、「こんなことできるなんて!」と驚くようなものかもしれません。もしかすると、「こんなに美しい形を表現できるなんて!」というすごさもあると思います。
・知的
これはさっきの作り手の好きな瞬間の一つかもしれませんが、よく練られているなぁと感心してしまうものです。
例えば、伏線のように最初から出ていたものが途中の大事なものにつながっていたり、漫才の オチ のようになるほど!と思わずうなってしまうものです。
お客さんが見て、分かった!と思えることは満足感を大きくする理由の一つとなるはずです。
今回はこれで終わりにしましょう。読んでくれてありがとうございます。
またみてね!